先代より、白金、金、パラジウム、銅、銀、亜鉛を院内で調合して白金加金を作っています。
父が東京医科歯科大学で同級生だった染谷誠一郎先生から手ほどきを受け、院内調合を始めて以来ずっとそれを守り通してまいりました。現在市販されている白金加金にはない、広範な応用性を持った美しい金属です。程よい弾性を備え、天然歯と同程度にすり減ってくれるため、長期間に渡って噛み合わせのバランスをしっかり保ってくれます。
これこそが口腔内の補綴物に最適な材料だと思っていますが、残念ながら白くないのが、唯一の審美的な欠点なのかも知れません。しかし歯科界には前装というテクニックが昔から存在しています。
印象採得から埋没方法までを様々に工夫することで可能になった複数本数のインプラントの上部構造のための白金加金精密一体鋳造も行っております。無歯顎の患者さんには All-on-4(オールオンフォー)なども行っておりますが、その上部構造のジャストフィットするできあがりは、鑞着や溶接などにより精度調整を不要にするものであり、白金加金本来の強度や性質を末長く充分に発揮することが出来ると思っております。
当院にはここではご紹介しきれないほど様々な白金加金製品がございます。
高精度の白金加金精密一体鋳造法による、より良い上部構造をご希望される方々のご来院を、心よりお待ち申し上げております。